最高級の梅といわれる“南高梅”は、皮が薄く、果肉が柔らかいのが特徴で、梅生産量日本一の和歌山県を代表する品種となっています。

和歌山の土台と、気候に育まれた南高梅は地域ブランドとして認知されているとともに、『紀州みなべの南高梅』は2006年に地域団体商標制度の認定第一弾となっています。

大粒で肉厚、ジューシーな南高梅は、南部郷で長い年月の研究の末にたどりついた最高級品の付け梅品種で紀州みなべの梅干の原料となります。


南高梅の歴史は昭和25年、戦後の農業復興に際し、南部郷の梅の品種統一を計るため、郷内で栽培されていた114種類の梅の中から、5年の歳月を費やして最優良品種の選抜を実施。
その結果、「高田梅」ほか7種類が優良母樹に選定されました。中でももっとも風土に適した最優良品種と評価され「高田梅」は、母樹選定調査研究に深く関わった南部高等学校園芸科の努力に敬意を表し「南高梅」と命名されました。
昭和40年には難関を突破して当時の農林省に種苗名が登録され、栽培は郷内全全域に広がりました。

現在「南高梅」は、みなべ町で栽培される梅の8割を占め、梅のトップブランドとして全国に、世界にその名 を馳せています。

南高梅で生産された梅干しはとてもまろやかな味で、今では県内外から贈答用にも人気の逸品となっています。